前回、本物の芸術を知るには、ベートーヴェンやシューベルトをたくさん聴いて、ベートーヴェンにとっての芸術とは何だったのか、シューベルトにとっての芸術とは何だったのかを理解するのが重要だと、車田さんの動画で教えてもらった、という話をしました。
ベートーヴェンにしてもシューベルトにしても、曲はたくさんあってどれを聴こうか悩んでいたところ、1曲を聴き込む方がその作曲家との距離は近づく、と聞いて安心したところでした。
じゃあ、その1曲を決めようということで、この動画を見てみました(本当は何の曲でもいいんでしょうけど、こうした情報を欲しがるのは音楽を頭で聴きまくってきた自分の悪い癖かもしれませんね)。
【初めてのベートーベン】ベートーベンはどこがすごいのか?聞きたい名曲は?魅力や特徴をわかりやすく解説!ここでは色々な曲が紹介されていますが、お恥ずかしながらベートーヴェンの偉大さというのを、このとき初めて知ることになりました。
ベートーヴェンはソナタや協奏曲、変奏曲、交響曲など、あらゆるジャンルで名曲を残しただけでなく、のちの作曲家が打ち破ることができない高い壁をそれぞれのジャンルに築き、後世の作曲家たちはこの壁に挑むことなく別の道を進もうとした
とのこと(音楽の授業を真面目に聞いてたら常識レベルの知識でしょうかね)。
さらに面白そうだなと思ったのが「交響曲の理念」というところ。
形式の理念を追求するだけでなく、4つの楽章という形式を使って人間のドラマのような大きなものを表現しようとした
音楽を頭で聴くのではなく、本能的な感性で音楽を感じてみたいと思っていた自分にとっては、人間のドラマを感じられる交響曲っていうのはぜひ聴いてみたいなと思いました。
そこで、9つある交響曲の中で、その理念が感じられるものとして動画の中でオススメされていたのが
の4つでした。
まあ、これらをYouTubeで聴いてもよかったんですが、ネット上の圧縮音源よりCDのほうがいい音で聴けるのかなという勝手な思い込みで、ひとまず近所のブックオフに出かけてCDを探しました。
店頭の棚を探していると、交響曲第4番と第7番が一緒に入ったCDが220円で売っています。3番、5番、9番は値段が高いコーナーに並んでいたので、ひとまずその220円の4番と7番のCDを1枚、クーポンで100円引きで「120円」で購入。
で、帰ってきて、7番を早速聴いてみました。
いやー、これが実に素晴らしい! 生まれて初めて、クラシック音楽を聴いて「素晴らしい」と思いました。
もしこれがあんまりピンとこなくて、繰り返し聴くのツラいなーっていう感じだったら違うのを選べばいいやくらいに思っていましたが、気に入ったのでこれに決めました。
聴き込みまくってどうなったかについては次回また書いていこうと思います。