前回、YouTubeの1つの動画をきっかけに、自分と音楽との関わり方を振り返って絶望したという話をしました。
ですが、コロナ禍で会社の業績不振から自己破産を余儀なくされ、今後どう立ち直っていくかを考えたとき、これから音楽と適切に触れ合うことで音楽で身を立てられるようにならないものか、そんな思いに至ったわけです。
そこで、同じチャンネル内にこんな動画がありましたので見てみました。
【音楽談話72】クラシック音楽を聴くには頭が良くないとダメなの?音楽と頭の良さの関係とは?自分では自分のことを頭がいい人間とまでは思っていないのですが、勉強自体は嫌いじゃありません。高校受験も経験していますし、大学進学に向けて高校の3年間もそこそこ勉強しました。
それまで知らなかった新しいことを知って、そこから疑問や質問が生まれ、それに答える中でまた新しいことを知り、さらに新たな疑問や質問が生まれ……そんな循環はひとたびガチッとハマると楽しいものです。
しかし、今では、それが音楽と接する上ではかなり裏目に出ていたんだなと感じます。この動画で言うところの「音楽を頭で聴く」という状態にどっぷり浸っていて…
それらとは真逆な形で音楽と接していました。
歌手やミュージシャンのバイオグラフィーを調べたり、楽器の種類や型番からメーカーごとの音色の違いを丹念にリサーチしたり、演奏技術の研究と称して辞書を引きつつ海外の教則本を読んだりするのも大好きでした。
まあ、昔もそれなりには音楽を楽しんでいるつもりでしたから過去の自分を全否定しすぎるのも良くありませんが、とはいえ今にして思えば、肝心の「音楽そのもの」から、たいして何も受け取れていなかったように思います。
一連の動画をきっかけにクラシック音楽って面白そうだなって思ったときから、条件反射的に「さてさて、何の本から読んでいこうか」なんて思って、参考書や必読書、歴史的名著を探してリストアップしようとして、知識武装しようとしている自分がいました。
動画でも語られていますが、
- 大事なのは心と頭のバランス
- 頭で考えすぎると本当の意味で感じるということができにくくなる
- 野生の感性だけだと、最初に感じることはできても、文化的なものと密接に関連があるクラシック音楽の深い良さまでたどり着くのが難しくなる
- 今までの自分が「頭でっかちだったな」とか「本能的すぎたな」と思ったら、逆に自分が足りないところに注目して音楽を聴いてみる
こうしたアドバイスに従って「感じる」ということにフォーカスして音楽を聴いてみようと思いました。
じゃあ、何を聴いていくのがよいのでしょう。
それを選ぶまでの顛末は、また次回ということで。